誰があなたを殺したの

千秋楽まで耐えきって

知らないなんてなんて幸福な

完全な幸福とは
今、幸福でありなにも恐れるものがないことではないかと思う
幸福であることを認められて
特別それを恐れないこと
お前らには一生無理だし俺にも一生無理だ
だって、きっと、みんな、幸福であること自体が怖いでしょ?
不幸は癖になるとか幸せすぎてこわいとか
よく言ったものだなって今日考えていたけれど
結局それを失ったときに耐えられるかどうかがこわいのかなって
不幸に慣れてしまえたらそれ以上悪くならなきゃいい話だ
幸福に慣れてしまったら失ったときにどう進むんだろう
きっとそんなことを考えないこと自体が幸福そのものなんでしょうね
一度歩みを止めるほどの不幸に慣れきった人間は一生手にできないものだと思う
不幸だったこと痛かったことを忘れることは難しく
過去を捨て置いて手放しに喜べるほど
私は過去の自分と今の自分の同一視も出来てなければ
情がないわけでもないので
少なくとも私は完全な幸福に身を置くのは難しいなぁって
無くなったときへの恐怖と
不幸だった自分への後ろめたさから
幸福を手放しで喜ぶことができないのだなと
思ったけれど私はいつも今が一番幸せだと言ってるので
それなりに幸せだと言うのは理解しているんですよ
完全な幸福に身を置けない自分を嘆くよりも
完全な幸福に身を置けないまま幸福になる方法を探した方が有意義だと思う
七割でも幸福なら四捨五入して幸せじゃんね
そりゃいつも恨んでるよ憎んでるよ怒ってるよ
私はね、自分の意思で行動できることの素晴らしさを知ってるけれど
きっと知らない人の方が多くて
知らないままに皆それができるから知らないのだと思う
それをどうして恨まないでいられよう
他が総てを妬み嫉み憎み怨み羨んでも
手に入らないものがあることを私は知っている
なにもかも知らない人の方が考えない人の方が幸せなんだと思う
でも、もう、それは諦めなくちゃいけないから
怒ることを辞められなくても
この先ずっと許せなくても
痛かったことを忘れないことに感謝できるから
7割の幸福を見落とさず喜べるから
恐ろしくても不安でもいつか無くすとしても
幸福を求められるから
きっと、今が一番幸せなんだろう