誰があなたを殺したの

千秋楽まで耐えきって

寂しくない孤独の蛾よ

私にきっと女心は理解できないのだと思った
というか恋心が理解できないかもしれない
これは高校の同級の友達の話だけれど
結婚を前提に同棲していた彼氏がいて
彼氏の愚痴を男友達に話してる間に
男友達の方を好きになってしまった
という話を聞いて
男女の友情はないのだなと思った
きっかけやタイミングで恋愛感情に移行してしまう友情など
友情ではないのだ
でも彼氏に男友達とあんまり仲良くしないでほしいと言われると
友達は友達じゃん!って言う
どの口が?
友達として好きだけど
人間としてどうかと思う
でも私の正義は私の正義であって
他人からしたら取るに足らないことなのだ
私は結婚を公的な契約、交際を私的な契約だと思っているから
それを守れない人のことを一様に理性や知性のない生物として信用しないようにしているし
(一対一の約束を守れない人は私のこともそこまで大切にしてくれないと思う)
それを人に伝えられるくらいには
間違っていないと思っているけど
そう簡単なことじゃないんだよってみんな言う
面白いほどに
でも話してくれるのは感情論による浮気の言い訳だ
少なくとも私にとっては
どう考えても理性と知性が無い
その口で品性について語られた日には
畜生の方がまだマシだよとすら思った
言い訳のない本能の方が高尚だ
そう思ったけどそれって私にとっては、だ
私にとって正しさってそういうことに重きを置いているけど
そうじゃない人にとっては
一対一の約束だとか契約だとかって
勝手に大事にしてるだけの取るに足らない価値観だ
だからみんながみんなそう思ってなくてもいい、とは思う
そもそも私は好きって感情をドーパミンセロトニンによる興奮や安心感だと思ってるから
その脳内物質に対して「でも相手が既にいるからな」という我慢がきかない人が恐ろしいよ
めちゃくちゃ扱き下ろしているが
もし私がそうなったら自殺するほど扱き下ろしてほしいから
俺は今好きなだけ言ってる
とてもじゃないが知的生命体を名乗れないだろ
そう、このように私は移り気をまったく共感できないし理解もできないが
寂しいからという一言で府に落ちたね
なるほどなと思った
なぜなら私は寂しくないから
そりゃ理解できないなと思った
私の人生に寄り添う人がほしいと思ったことがない

だから私の好きは好ましいであって恋しいではないのだな