誰があなたを殺したの

千秋楽まで耐えきって

演劇と私と担任

高校のときの担任に感謝できるようになったのが
最近という
すこし切なくて温かい話、だと思う

その時ももちろん申し訳なさとありがとうという思いはあったけど
今すごく感じるようになった
感じすぎて風呂上がりに泣いた


私は高校2年のころに自殺未遂で入院してる
3ヶ月くらい入院して、退院したら学校にまた通ってたんだけど
その時の担任が私のその時の状態をちゃんと知ってくれて
私が学校に、クラスに戻ってから時間があるときは
放課後、古典準備室に呼んで毎回手首の傷がないか確認してくれた
傷がないのを確認して
偉いじゃんって褒めてくれた
ごめんなさい、足首にあるんですって思ってたけど
その先生、私のクラスが初担任だったの
若くて23,4…本当に今の私と変わらないくらいだったと思う
今なら分かるんだ、そんなときに飛び降りとか
すごい焦るだろうなって
でも焦ったりテンパったりしてるところを
私は知らない
絶対に私に見えないようにしてくれたし
私のケアもちゃんとしてくれた
放置なんてしなかった

そして私の最後の部活の舞台も観てくれて(演劇部です)
私が脚本だったんだけど
感情が希薄な女の子が自分の感情一つ一つに向き合って
ちゃんと感情表現できるようになるって話だった
その舞台を見て
「あなたは大丈夫、こんな話が書けるんだもの
大丈夫だよ」って言ってくれた
その時はよくわからなかったけど
今ならこれを言ってくれる人の暖かさが分かるよ
人の作ったものを見て
それが作れるから大丈夫だよってちゃんと伝えるのは
とても難しい
私がそう思うだけかな
でも、私への言葉だから私が解釈していいんだ

そんなことができる人だったんだ
私はクソガキだったから
担任のことも下の名前にちゃん付けで呼んでいたけど
私たちのことを子供としてみて
大人でいてくれた
たった5才程度しか変わらないのに
しかも全員舐めてるしな
それでも正しい大人で先生でいてくれた

ありがとう
できたら会ってお礼が言いたいです
でも会うのは私がもっとちゃんとした大人になってからがいいです
いつかを願っています。