誰があなたを殺したの

千秋楽まで耐えきって

電気の無い部屋とマイマグカップ

今回は別にブログじゃないのでみなくていいです
昔のフォロワーの書いた(ような気がする)SSを見つけてしまって
SS書きて~~ってなりました
なのでSS風に書きます…SS風ってなんだ?


いつものように布団に入りながら友達と通話して
いつものようにネットを泳いでいたら
君の話を見つけた。

君は昔、僕のフォロワーだった
僕も君のフォロワーだった
何回か現実で会って遊んだこともある
君のひっそりとした結婚式という体のオフ会に出たこともある
でも君はすべて忘れたと言っていなくなってしまった。
僕は冷たい人間なので止めることもなかった。
今君がどうしてるか別の人に聞かれることも少なくなかった
それでも僕は君に興味が無かった。
「知らないし、もういいかな」
そう答える
だって、君に興味が無くなってしまった
話はそこそこ合ったし一緒に遊べば楽しかったけど
僕の世界にいない君がどう生きててもどうでもよかった
もっと気の合う友達だってみつけた
だから君のことを思い出すことはなかった
でも、今日、君の小説を読んで思い出してしまった
君の住んでたへんてこな造りのアパートを
なぜかリビングに電気がなくて真っ暗な中食べたピザも
君の焚いてくれたシーシャも
君のアパートに置いてったリトルシガーも
君のとこに遊びに行く為に買ったマイマグカップ

まだあのマグカップは君のアパートにあるのかな
まだ君はそのマグカップを見て僕を思い出してくれるのかな
別に捨てられててもいい
別に思い出さなくてもいい
別にもう二度と君に会うことがなくてもいい
ただひとつ、もしもが叶うなら
君が真っ暗なリビングでそのマグカップでコーヒーでも飲んでいたら嬉しいな

そのマグカップが使えるのは僕じゃなくて君だけだから