誰があなたを殺したの

千秋楽まで耐えきって

ブラザーに劣等感

タイトル通り兄弟の話だ
ちなみにブラザーにコンプレックスと読む
略してブラコン

私に弟が二人いる
2歳下の弟と7歳下の弟が
そのなかでも上の弟への劣等感がひどい
小さい頃私はお母さんは弟しか好きじゃないんだな、お母さんに好かれるには弟が死ぬしかないなと思っていたし
なので死んでほしいと思っていた、お母さんに愛されたかったので(今もできるなら愛されたい)
幼いながらに殺意というものを弟に抱いていたと思う
それでも弟は私に懐いてくれていたし
保育園では登園してお母さんと別れた後に泣き出す弟の代わりに弟のクラスまで行って朝準備をしていた
そして弟が泣き止むまで慰めたりしていた。いいお姉ちゃんだった。…だった。
そう、過去形
どちらも過去形
私が殺意を抱いていたこともいいお姉ちゃんだったのも、残念ながら。
いいお姉ちゃんでなくなったのは弟が私に頼らなくなったことと私が精神を病んだのが理由だと思う
私が中学生になった頃…本当はもっと前から病んでいたかもしれないが
小学生の頃いじめに合っていたことから(いつかちゃんと書く)
中学に上がって同級生が怖くて仕方なかった
友達の作り方も忘れた、いわゆるぼっちである
それにプラスして部活の先輩からストーカー行為を受けていた
あと家に居場所が無かった
病気になっても許してほしい
弟の距離ができてしまった、ケンカも特に無かったし仲いいねとは言われていたが
私はただただ弟(どちらの弟も)さえいなければと思っていたし態度にも出ていたと思う
申し訳ない。
そんな私の殺意が消えたのは前々回書いた飛び降りのあとだ
入院中に母に上の弟にはちゃんと説明したよ泣いてたよって言われて
あぁ、弟のなかで私は死んだら悲しむ人間に値するのかと思った。泣いた。
ちなみにこれを聞いて泣いたらお母さんには
なんで泣いてたかは知らないけどって怒られた
ポジティブな解釈は許されないらしかった
それでもポジティブな解釈をし続けようと思う。
そして下の弟への殺意が消えたのは仮退院(精神科にはこういうのがあるんだ)のときに
やっと帰ってきたぁ~!ってまるで迷子の犬が帰ってきたみたいに嬉しそうに言われたからだ
まだ帰ってないよって伝えたら
早く帰ってきてねって言われた、弟はかわいいものだった。
彼女が殺意を抱いていたものに愛を抱くのは彼女に申し訳ないなと思いながら私は弟が大好きなのだ
劣等感がすごいだけで

そして最近、上の弟への劣等感がまたよく顔を出す
結婚するのだ
理由は察してほしいが大学を中退して就職して毎日忙しそうにしている
(なんなら大学に行くのも県外の四年制を認められていたので羨ましかった)
嫁の実家で暮らすかと言う話しになっていて毎日しんどそうにしている
おそらく他人(ではなくなったが)嫁の家族と暮らすのがしんどいのだと思う
わがままを言える立場でないのも合間って禁煙していた煙草をまた吸っている、ストレスなんだろうな
幸せそうにしていても劣等感は拭えないが
しんどそうにしているとそれに対する親の反応でまた劣等感が拗れる
あいつしんどそうだし俺らから向こうの家に言うかぁという両親の相談を聞きながら
愛されてるなぁいいなぁと思う
もしかしたら私が病んでいたときもそういう相談をしていたのかもしれないが
私にそれを知る方法は無くて、入院したら説教されるという事実しかない
別に親も弟も悪くはないが
そういう場面に出くわす度に私はあの時死ねばよかったなぁと思う
愛されてないとは思わないし
もう弟を殺せば愛されるとも思わないが
私が家族でごめんなさいとは思う
なので弟の幸福を望んでいる
きっと弟が精神を病んだら私のときとの親の対応の差に
今度こそ本気で殺してしまうに違いない
愛してはいるがそれとこれは別だ
ただ静かに幸福を祈ることが私にできる唯一の愛情表現なのだ。